コーチ会監督 今井隆
kantoku image
 川崎ウィングスが創部5周年を迎えた事を、皆さんと一緒に喜び合いたいと思います。

 創部後間もない頃から子供がお世話になり、私も父親コーチとして参加させて頂くようになってからもそれなりの年月が経ちました。

 その頃と今とを比べると、今の私たちは大変恵まれています。たとえば練習場所ですが、初めの頃は、なにしろグランドがなく育成会の方々が場所の確保に大変苦労され、部員やコーチも色々な所に出かけて行かざるを得ませんでした。



 今では、ホームと呼べるグランドこそ無いものの、毎週の練習に困るような事は無くなりました。こういった課題を今までのスタッフが一つ一つ解決してきたその土壌の上に今の私たちの活動が花開き実を結んでいるのです。
 今まで活動をされてきたすべての方々に感謝いたします。ありがとうございました。

 話は続きますが今年度からの監督の交代についてウィングスが創業期から安定期に移行したという印象をお持ちの方も多いと思います。
 しかし今後、私たちが活動して行くに当たっては、今までに劣らぬほど沢山の問題が待ち受けている事は明らかです。
 私たちには過去の成果をただ守るだけではなく、未来へ向けてより多くの成果を残していく責任があります。
 この責任を胸に、今後も活動をして行こうではありませんか。

 そして是非、また5年後に、10年祭を今日よりもっと喜び合いましょうよ。

 さて、私たちの活動はボランティアですが、最近やっと私は、ボランタリー(人)には2つの対極がある事に気がつきました。簡単に言えば「軽い気持ちでボランティアする人」と「固い決意でボランティアする人」です。これはどちらが良いとか悪いとかいう話ではない事をご理解下さい。ボランティアの精神と行動はすべて貴重なものですから。
 私はと言えば脳天気な方の典型で、「ボランティア活動におけるミスは愛嬌だ」位に考えていました。貴重な休日や余暇を削ってやっているのにミスして文句言われたんじゃ割に合わないや、いつでもやめてやらあ、と。
 そんな気持ちでいる時に松村杯の代表者会議がありました。会議の席上で、ある営利目的のチームの代表が、案内状の発送がちょっと遅れた事について、少年委員会に文句を言いました。委員会の代表はただちに詫びました。その場の全員に向けたお詫びの言葉でした。私のような気持ちの人からは決して出てこない言葉でした。この人の心の奥にある使命感というか精神の強さというか、それを垣間見たような気がしました。こういう人が核になっている組織は強いに違いない、と。

 私も組織の回りにいた時は軽い気持ちでも通用したかもしれませんが、いやしくも監督になった以上、組織の中心でお気楽していたのでは多分まずいだろうなあと、考えるようになりました。今はとりあえずミスをしないようにと、心がけています。





bottom image 前ページに戻る   bottom image 次ページへ    home image 5周年記念ページ表紙に戻る